2018年コルテス島ワークショップ体験記①

2018年6月25日から7月9日まで、カナダ ブリティッシュコロンビア州コルテス島で行われた、ジュディス ウィーバー博士によるセンサリーアウェアネスワークショップに参加されたお一人から体験談をよせていただきました。許可をいただきましたので、こちらに掲載いたします。大切な体験を共有していただけることに感謝。


2018年 6月25日~7月9日 コルテス島でのセンサリーアウェアネス ワークショップ 体験談   青木由実子

初めてコルテス島の2週間のワークショップに参加させていただきました。長い期間ということもあり不安もありましたが、知り合いの方たちの存在やジュディス氏の存在、そして新しく知り合いになった方たちのサポートもあり、帰国した今は本当にいってよかった、と思っています。みなさん本当にありがとうございました。

安心できる環境にいること、(コルテスの大自然やジュディス氏がいまここにいることで保障してくれる安全なフィールドに身を置くこと)がどれほど、自然な内側からの回復を促してくれるのかを、2週間を通して身に染みるほど体験することができました。

安心できるからこそ、自分を感じることができる。自分を感じることができるからこそ、からだからの気づきが、その時点で自分に必要なからだやこころの変化を、まるで草木が伸びてゆくように、はなびらが開くように、わたしにもたらしてくれました。

骨盤内、胸、首のブロックが、この順番に日を追ってはずれ、それと同時に熱、涙、忘れていた感覚、記憶などを体験しました。いままで感じることがなかった部分に感覚を感じたり、それにつれて、記憶を取り戻し、気づかなかった自分のニーズに気が付いたり、また、鎖骨胸骨の周辺でまるで大きななめくじがからだの内側でうごめいているようにぐにゅぐにゅと長い時間動きました。今回のように連続して深いレベルでのリリースを次から次に体験したことはなく、とても驚きました。

2週間たったいまも、骨盤の位置、背骨の湾曲、胸の開き、首、頭の位置がかわり、からだがやわらかく、開いているのを感じています。(それと同時に、感じていないと、かたくなってくるのも感じています。)

それは、ヨガや一時期ならっていた合気道でいわれていた姿勢、そして、着物を着るときのからだ、と同じで、私がずっと目指していたことではあります。しかし、私はそれを形から自分におしつけるのではなく、自然な動きとしてエネルギーのブロックを解放することによって、わたしのからだが獲得したことがうれしいのです。もちろんそれは、ジュディス氏の存在やみなさんのサポートがあったお蔭様であることはむろん言うまでもありません。

感じつづければ、気づきがもたらされ、その気づきがやさしいハンドタッチのようにわたしをやわらかく自然な状態にもどしてくれる、ということが、はっきりとわかった今回のワークショップでした。そのためには、ゆっくりと何が起きているのかというプロセスを体験する必要があることもわかりました。だからこそ、わたしには仕事や日常を離れたしずかな安心できる場所でワークが必要だったのです。

「気づきだけで十分」、とゲシュタルトのセラピストやジュディス氏がいわれていたこと、それは、数年前には意味が分かりませんでしたが、今回はその意味が自分なりに理解できはじめた気がします。

自分の内側にある働きにふれた感覚は新鮮で、日本にいても練習というか、感じることで私がどう本来の楽な状態にもどるのかを、味わっています。そして、これからも確かめ続けてゆきたいと思っています。

まだまだ練習が必要です。

これからも、一歩一歩信頼をふかめる歩みをつづけていこうと、思っています。

ワーク中にサポートしてくださった皆さん、こころから感謝しています。そして、わたしもどなたかのサポートになっていたら、とてもうれしいです。

長年私がとりくんできたさまざまなソマティックな事柄の多くを一気に手放すことになったこの度のコルテス島での体験は、大切な体験となりました。胸が苦しくなくなりました。腸の調子がよくなりました。小学校5,6年の時の私の感覚を思い出しています。頭のなかの霧が晴れたような感じで、力強さを感じています。

いままで私が取り組んできたこと、ゲシュタルトセラピー、ヨガ、恩師との気づきのトレーニングなど、自分の感覚を感じる練習をしてきたことは、まったく無駄ではなく、それどころか、それがあったからこその今回の解放であったことが分かったことも、ありがたかったです。自分を信じる気持ちやいままでの道のりにあやまりがなかったことを確認することができました。

私の体験がどなたかの目に留まり、その方が過去を手放し必要な成長を遂げ、本来の自分らしさを取り戻すきっかけになったらとてもうれしいです。

長くなりましたが、読んでくださりありがとうございました。